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疾風｢髪の毛もさらさら……｣
なんでだろうな……。
俺の髪とか結構ごわついたりするのに……。
いや、別に羨ましいわけじゃないけど……。
藍｢な、あ、あ｣
さらさらなのに柔らかい……。
そういえば、柔らかい髪の毛とかって言うけど、結局一本一本で考えてみたらどういう風になるんだろう？
あれ？ その前に、俺は何に疑問を抱いているんだろう？
謎が謎を呼ぶ……。
藍｢あ、うあ、は、疾風、な、何を……？｣
やばいな……考え事をしすぎて頭がオーバーヒートしてきた……。
頭が回らないや。
和む。
橙(おお！ 疾風からも抱き締めた！ きた！)
疾風｢あったかい……｣
あ、何だか眠い気がしてきた……。
藍｢は、疾風？｣
疾風｢充電中です……｣
藍｢そ、そうか｣
落ち着くし、良い匂いだし、あったかい。眠気を誘う要素がたっぷり……。
藍(……可愛い……。男らしさを身につけて欲しい反面、この可愛らしさを失っては欲しくない……)
俺、布団に寝かされている状態から上半身だけを起こしているだけだよな……。
なら、後ろに倒れたらそのまま寝れる……。
でも、今って寝ても良いシチュエーションじゃないよなあ。
疾風｢藍さん｣
藍｢な、なんだ？｣
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