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疾風「こういうときになんですが……眠い気が……」
藍さんが返事をするまもなく、上半身を倒し始める俺。
藍「……は? な、あ、ちょっと、待て!」
そんな俺を抱いているため、藍さんもバランスを崩して、俺に覆い被さる形に。
顔、近いなあ……。
本来なら超絶恥ずかしいシチュエーションだけれども、今は眠気が勝る……。
疾風「すいません……」
藍「あ、ああ……い、いいんだ」
橙(お、おしたおした! いや、むしろ引き倒した!? どちらにしたって、なんて進展の速さ! 流石疾風! なんでも速い!)
瞼が重い。
この眠気……異常じゃないか? まるで、人為的に眠らされているみたいな……。
藍(これは……さ、誘っているのか? い、いや、疾風に限ってそんなことある筈が……少し、試してみるか)
……ん? 藍さんも眠いのかな? 目をつむってらっしゃる。
藍「…………」
疾風「…………」
やはり、何らかの人為的な要素が我々にこの眠気をもたらしているのでは……。
ならば、私は負けない!
疾風「藍さん。藍さんも眠いのですか?」
藍「は? え、あ、いや、ま、まあな」
疾風「やはり、これは人為的な……」
橙(わざと!? それはわざと言っているの!?)
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