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X'masの夜
何もなく終わっちゃうのかな
あーぁ1人とか寂しすぎでしょ
予定が決まらず
部屋でぼーっと時計を眺める
時間は待ってくれるわけない
規則的な音が
1人だと耳について不快にする
X'mas終わっちゃう…
プルルル…プルルル…
チャンミンだ…
「チャンミン?どうしたの?」
「1人ですか?」
「……1人だよ」
完全にドキドキしてる
でも 平然を装ってしまう
なんか悔しいから
「今日はX'masですよ?」
ムカッ
「…ッ知ってるよ 何?」
「サンタは信じますか?」
「サンタさん?
…いるんじゃないかなぁ?」
「そうですか
サンタ来るといいですね
信じれば来るといいますから」
声を聞いてると
微笑むチャンミンの顔が頭に浮かぶ
「そーだね 来たら嬉しいよ♪」
つられて微笑む
ピンポーン
急にインターホンが私を呼ぶ
こんな夜に変だから知らんぷり
「チャンミン今外?」
ピンポーン ピンポーン ピンポーン
「そうですね 仕事帰りです」
ピンポーン ピンポーン ピンポーン
煩いな…
「ごめん ちょっとまってね」
「ん 大丈夫ですよ」
ピンポンピンポン
会話の間に入って耳障り…
嫌々ドアを開ける
「メリークリスマス まゆ」
目の前に携帯を持って
悪戯っぽく微笑むチャンミンが
立っていた
「チャミ…」
「寒かったですよ~
早く入れてください」
「ヤダ…」
嬉しくて涙が勝手に出てくる
嬉しくて素直になれない
俯き動かない私をみて
チャンミンは私を抱き締めた
「僕がサンタじゃダメですか?」
フルフル首をふり
「プレゼントじゃなきゃイヤ」
「欲張りですね じゃぁ
僕がクリスマスプレゼントです」
そう言って
もう一度抱き締められた
「嬉しい…」小さく呟く
「まゆが中々
開けてくれないから 寒すぎです」
「あ、ごめん でも
こんな時間に怪しすぎだから」
「責任とって
あっためてもらいますから」
そう言って
唇を奪われた―…
サンタさん
最高のプレゼント
ありがとう…―
メリークリスマス
fin
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