卯月-あらすじ

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大商人永級西将(ながしな さいしょう)と元大神忍者集団頭領の詫助(わびすけ)は、永級の故郷肥前長崎にてさらに深い仲となった。 が、それは同時に永級にとっては初めての感情の芽が芽生えることとなった。 小さな永級はそれに少なからず戸惑うも、詫助をそばに置いたままにした。 ある傀儡士がいた。 名は遊戯丸(ゆうぎまる)。 悪夢を見せ心を殺す夢魔のような男。 幻影を見せ心を殺す幻魔のような男。 軍配を振るう彼は人間を商売の道具として稼いでいた。 その実、不明瞭なところが多く彼こそが夢であり幻のようであった。 そんな遊戯丸という名も、軍配も、もうこの世には無い。 卯月。 次なる永級西将の目的地は豊前と長門の国の狭間の関門海峡に掛かる橋船「国繋号(くにつなごう)」。 九州と本州に掛かる巨大な船はまさに海の関所。 大和の海外貿易に置いての関所にて、その船長戦国最強の異名を持った片腕の拳士轟動扇(ごうどう おうぎ)の殺害の手助けだった。
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