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「和泉さん、お久しぶりです」
「東(アズマ)さん!」
次にリムジンから出て来たのは、叔父さんの秘書の宮本東さん。ちなみに、独身らしい。
「タクシーを手配しておきましたので早く逃げてください」
言い終わると同時にタクシー到着とは……タイミング良すぎだろ!
「では、門のところで生徒が待機していますので」
「はい、ありがとうございます」
パシャッ
笑うと同時にカメラのシャッター音。俺は、音源を睨んだ。
「い、いえ!(久しぶりに笑った顔見た……)」
「父さん、写真とか撮るなって言ってるだろ」
「最後に和泉の笑顔(しかも満開)をフィルムと脳みそに焼き付けれてよかった~」
…あーきもっ!
父さんをニ・三発殴って、それからタクシーにのって学園へ。
なんか叔父さんが叫んでたな………。
たしか、『殺られるなよ~』とかだったような……学園で殺人沙汰があるのか。危ないな~(正しくは、ヤられるなよ、ですね)
ゆさゆさ
お客さん、着きましたよ」
いつの間にか寝ていたようで、目覚めると既に目的地についていた。
「すんません」
とりあえず、運転手に謝ってお金を払って下りた。
……けっこう高かった。
「………でかっ」
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