35人が本棚に入れています
本棚に追加
「取り敢えず落ち着いて、深呼吸してみようか。」
一人騒いでる私に、冷静な声で対応する男性。
言う通り真面目に深呼吸してみる。
因みに…男性はバスタオル1枚の姿からバスローブへと着替え、私も手渡されたバスローブを羽織り、更に布団へと包まっている。
数回、深呼吸する私を見て、男性が口を開く。
「覚えて無いみたいだから一から説明しようか?」
その言葉にコクコクと頷く私。
「紗莉佳(サリカ)ちゃんだったよね?僕をココに誘ったのは他でもない君だよ。」
衝撃の事実に頭の回転数は悪くなるばかり。
「…はぃ??」
ナンテイイマシタカ…?
「酔ってたとはいえ、あんな大胆な事言うんだもん。流石の僕も驚いちゃったよ。」
私のポンコツな思考回路なんてお構い無しで、妖艶な笑みで勿体つける様に言葉を続ける。
「私の初めてを貴方に捧げます!だなんてさ。」
.
最初のコメントを投稿しよう!