プロローグ

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駅のホームに立っていた萌果をチラリとでも見た者は、いったい何を思っただろう? その健康的な肌に似合わず、辺りに発する不幸なオーラ。 おまけに、彼女が両手に大事そうに抱えていたのは遺影と遺骨箱。 このまま飛び込み自殺でもするんじゃないだろうかと誰しもがハラハラしたかもしれない。 だが、少女は電車のホームに飛び込むような事もせず、黙ってうつむき加減ではあったが無事に(?)入線した電車へと乗り込む事ができた。
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