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裕翔SIDE       「うあぁあー!遅刻!遅刻!」       ダッシュで坂をかけおりる       入学早々遅刻なんて‥先輩に目つけられたら終わりだ!       「はあっはあ‥うそ‥」       学校に着くと門が閉まっていた       ‥飛び越えるしかないな       門をよじ登り地面に着地       やった!よし、ダッシュで入学式に向かわなければ       「ああぁああああ!」       ビクッ       「な、なに‥?」       後ろからいきなり声がしたと思って振り返ったら怖い顔した不良さんが俺の方に‥       ‥ん?不良‥不良?       も、門を飛び越えたから!?え?え?俺他になんかしたっけ‥あっ遅刻したから!?       「おいこらそこの女!」     「はいぃっ!‥って女?」       お‥女?ここ男子校だぞ?俺は女じゃないし‥あ、じゃあ俺の事じゃないのかな       「てめえだよ、お前ここ男子校だぜ?なんで学ランなんか着てんだよ」       不良さんはそう言って俺の腕を掴んだ       ‥へ?やっぱり俺?   てか女じゃねえし‥       「あ、あの‥俺、男です」       そう言うと不良さんは「あ?」と俺の顔をまじまじと見てきた       ひいぃいい‥怖い!怖すぎる!       「その顔で男とか大変だな」       不良さんは俺の腕から手を離し俺を見て鼻で笑った      
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