雪が降るらしい

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「俺が迎えに行くって言っただろ。」 今朝取り付けたばかりの約束はどこに行ったんだ、とまたも頭を抱えようとしていたその時。 「………っ…」 「…彰っ!?おい!」 ぐったりと倒れ、すかさず遥斗が抱き留めると彰は荒い呼吸を繰り返していた。 「熱っ…お前すごい熱…具合悪ぃの我慢してたのか!?」 「ん…遥くんに早く逢いたく、て…」 「~~っ…!」 ―きっと、このバカのことだ。具合悪いなんて言ったら、いつもわざと遠回りして帰ることも、途中で用もないのに駄菓子屋なんかに寄って道草することもしないで、俺が真っ直ぐ家に帰すと思ったんだろう。 .
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