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食事を済ませて急いで駅に向かった結果、ハインツは無事に汽車に乗り込むことが出来た。
「兄さん、また今度会った時も一緒に食事をしましょう」
窓を開けて手を振りながら、そうハインツはギュンターに向かって言い・・・。
「ああ」
「約束だ」
シュー
ガコン
シュ、シュ、シュ、シュ、シュ、シュ・・・
そうギュンターがハインツに言うと、機関車が水蒸気を噴き出して車輪を回し始めた。
「さてと・・・」
列車が見えなくなるまで見送った後、ギュンターは街灯に照らされた歩道を頼りに基地に向かって歩いた。
すでに雪は降り止んでいたが、路上には雪が積もったまま放置されている。
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