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雪の積もった道を歩いて基地に戻った後、ギュンターは翌日の訓練について椅子に座って考えていた。
コンコン
「ギュンター小隊長、アドルフだが部屋に入っても大丈夫か?」
「はい」
そうギュンターがアドルフに返事すると、アドルフはドアを開けて部屋に入ってきた。
アドルフはギュンターが所属する大隊の指揮官で―。
その大隊の中で指揮権を有しているのは、全部で10人居た。
指揮権を順番で言えば、上から数えて6番目の指揮権がギュンターに与えられている。
「ギュンターの小隊に配属される予定の、兵士達のリストだ」
大隊長は机の上に厚い本のような資料を置き、そうギュンターに言った。
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