kanonenkugel

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教官の質問に答える為に、ギュンターと数人の戦車兵が手を挙げ―。 手を挙げたギュンター達を見ながら、教官は何かを考えていた。 「・・・車長と操縦手が大半を占めているようだが、正直に言うと数が多くて安心している」 「全員が素人という状況だったら、日程を変更して演習を行わずに訓練を続けていたところだ」 「今の質問で聞きたい事は全て聞けた」 「早速、訓練を開始するぞ」 「各車両は、私が乗っている車を追ってきてくれ」 教官は近くに停めてあったワーゲンを指差し、そうギュンター達に向かって言った。 ヴォォォォォォォォォ 停まっていたエンジンが始動し、ゆっくりと操縦手が戦車を前進させる。
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