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幸いなことに、山間部では雪が降らなかったらしく・・・。
的が雪で隠される事はなかった。
ドォーン
視界が良好な状態で狙いを定め、射手は冷静に的に向かって砲弾を放つ。
ヒュォォォォォォォ
800メートル先に立っている正方形の的に向かって、弧を描きながら砲弾が吸い込まれるように飛んでいき―。
赤い円が描かれた的を、硬い模擬戦用の砲弾が突き破った。
「よし!」
「砲弾が的に命中したぞ!」
キューポラから砲弾が的に当たる瞬間を見ていたギュンターは、喉マイクロフォンを使って射手に砲弾が命中した事を伝えた。
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