Regen

2/11
前へ
/332ページ
次へ
ブゥゥゥゥゥゥンンンンン 聞き慣れたエンジン音が、遠くの方から近付いてくる。 ガチャ バタン ザッ 直立不動の状態で教官が車から降りてくるのを待っていると、こちらに向かって教官が歩いてきた。 「・・・・・・」 ギュンター達の顔を流すように見た後、教官は視線を砲撃の訓練に使った的に合わせ―。 「戦車で砲撃するのは初めてだと言っていたから、当てられるか心配していたのだが・・・」 「これなら、短時間で鍛え上げられそうだ」 反対側の山に設置された的を見ながら、そう教官はギュンター達に言った。
/332ページ

最初のコメントを投稿しよう!

587人が本棚に入れています
本棚に追加