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ヴォォォォォォォォォ
エンジンが暖まった事を確認した後、コンラッドは戦車を右旋回させた。
キュルキュルキュルキュル・・・
左側の履帯が右側の履帯よりも多く回転し、履帯の跡を地面に残して戦車が旋回していく。
「コンラッド、教官の乗っている車のライトを目印に走ってくれ」
「道を間違えて崖から落ちたりしたくないからな」
「分かりました」
夕陽が沈んで暗くなった夜道を、数台の戦車が車列を組んで進んでいき―。
行きに通った針葉樹林の中を戻っていく。
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