このてのさきの

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執筆中 「ねぇ、何で生きてるの?」 目の前にいるキミが呟いた。 俺には好きな男がいる。 全てを捧げても構わない、そう思うほどに。 でも素直になれなくて。 俺はずっとキミを虐げていた。 今思えば鬱病か何かだったんだろう。 キミは俺の目の前で自ら命を絶った、否絶とうとした。 結局は未遂で終わったけど。 キミが好き。 今となってはキミに届かない言葉。 でも、俺がずっと抱いていくから。 近くにいられなくても、キミの視界に入れなくてもいい。 遠くから、一方通行でいいから見守りたいんだ。 若き日の過ちの代償は大きすぎた。 だから、お願いだから。 「目ェ覚ませよ、おい」
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