上村の一人クリスマス

クリスマスだけど

今日は仕事も休みですし、ひとまずぶらぶらしますか。

しばらく歩くと、

「ヌスムナ」が見えたので立ち寄る事にした。

ヌスムナと言ってもその奥にあるマスターの家ですが。

インターホンを一回鳴らすとすぐさま、マスターが出てきた。

「これはこれは久し振りじゃないか、上村君。何の用かな？」

前のバイトの事件以来、マスターと意気投合して今となっては竹馬の友です。

殺されたのに？ はて、何の事ですか。私は生きていますぞ。

「はい。そのご用ですが、よろしければ買い物にでも行きませんか？」

「ああ、いいよ。ちょっと支度するから上がって待っててよ。茶でも出すよ」

思いのほか返答が早かったので少し驚きました。

これから十分にクリスマスを堪能しますぞ。