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「ただいま帰りました。」
なぜか家の中には言われようのない殺気が漂っていた。
でも私は何もしていませんぞ!
自信を持って家内のいる居間に入る。
そこには無言で正座の家内。かなり陰険な雰囲気だ。
「まさか、怒っておられますか? 私は何もしていませんぞ。」
家内が立ち私の前にやって来た。
「何もないんかぁーい!!」
ゴキリッ!
「ギョエー!」
そう言えばプレゼントを買い忘れてしまった。
あの無言の正座はプレゼントを待っていたのか。てっきり、私の何かに怒っているのかと思いました。
あの親子の騒ぎをおさめたのですっかり忘れていました。
「この・・・、クソ野郎がぁーーー!!」
「ぁーーー!」
首が一回転しました。
でも今回は一人クリスマスでは無かった。それが何よりも私へのクリスマスプレゼントです。
DEAD END
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