第3章~更地のグランド~

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最初は楽しくテレビの話やクラスの話をしていたが中学の話になるといきなり寛が  「俺たち中学のときほとんど試合にでられなかったよな。 敗戦処理や最終回だけ守備とか……。 今まで誰にも話してなかったんだけど、俺悔しかったんだ。 翔も悔しかっただろう。 俺入部したとき誓ったんだ。 南中のやつらに俺が成長したところをみてもらいたい。 そしてこの仲間と甲子園で優勝するんだ。 翔も一緒に頑張ろうな。 いきなりごめん。 じゃこの辺だね。 じゃーね。」 最初はあの気の弱い寛が胸の内を語りだしてびっくりした。 でも寛の言ってる通り中学のときは悔しかった。 だから俺も高校で変わるんだ。
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