第一章~マリア~

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「なぜそんなものがここにあるのだ!?」 ヴァンの両肩をひっつかみ、前後に揺さぶりながら、ジェイドは低い声で叫ぶ。 「し……知らぬわっそんなことっ!わしについてきたのでは無いのかっ!?」 ヴァンは身体を揺さぶられながら返答する。 それを聞いてジェイドはヴァンの両肩に乗せた手を離した。 「そんな……馬鹿な……!ありえない……!未だかつてこんなことは……!」 「何をそんなに驚いておる……!?早い話が拳銃の幽霊っちゅうことじゃろ?」 手を離したかと思うと、片手を額に当てぶつぶつ独り言を呟くジェイドに、恐る恐る声をかけるヴァン。 その声に応じてジェイドはヴァンに向き直った。
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