第一章~マリア~

10/18
前へ
/34ページ
次へ
「……拳銃の幽霊だと?そんなものはありえないのだ……!」 「ありえない……?何故じゃ?」 自分の意見があっさり否定され、不思議そうな顔をするヴァンに、ジェイドは深い溜め息をついた。 「そのことを説明するには、まず『輪廻転生』についての説明をせねばならぬだろう。」 そう言いながらジェイドはヴァンに腰掛けるように促す。 ヴァンはそれに応じ、棺桶の縁に腰掛けた。 「……オホンッ!まずこの世には大きく分けて2つの世界が存在する。」 わざとらしい咳払いなどして、ジェイドは説明を開始した。 「お前が生前いた世界『地界』と今我々がいる世界『天界』の2つだ。お前は『地界』にてその命を終えたため、ここ『天界』へと送られた。ここまでは解るな?」 ヴァンは小さく頷く。 それを確認するとジェイドは説明を再開した。
/34ページ

最初のコメントを投稿しよう!

9人が本棚に入れています
本棚に追加