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「『地界』において人は『魂』と『肉体』の２つの部分から成り立っている。『魂』とはその者の本質であり、『肉体』とは魂を守る器のようなものだ。そのどちらか１つでも欠けていれば、人は『地界』では生きられない。」
「『地界』……では？」
妙に骨の引っかかる表現にオウム返しに聞き返すヴァン。
それに応じてか、ジェイドはさらに説明を追加した。
「ただし、『天界』では違う。清く清浄な空気の流れる天界においては肉体は無用の長物なのだ。なので『天界』に送られる際、肉体は『地界』に放置し、魂のみ『天界』へと送られる。つまり……。」」
ジェイドはそこで一度言葉を切り、ヴァンを見る。
ヴァンは、なぜ拳銃の幽霊なるものがありえないのか、彼が何を言わんとしているのか……もうすでに解っていた。
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