第一章~マリア~

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「元々『魂』を持たぬ物質が、『天界』へと来れるはずなどないのだ!」 びしゃあぁん! ジェイドが言い放った途端、その背後に稲妻が光った(気がした)。 「じゃ……じゃが、この銃は間違いなくマリアじゃぞ!?でも拳銃は『天界』には来れなくて……じゃがこれはマリアだから……えっと……!」 事の異変さに気がつき、混乱するヴァン。 ジェイドは難しい顔をして腕を組んだ。 「……事態を解決するためにも、とりあえずそのマリアという銃のことについて教えてくれないか?」 「よ……よろこんでっ!」 混乱するあまり妙なテンションで返答するヴァンに多少ひきつつ、ジェイドは再びヴァンに腰掛けるよう促した。 「そうじゃのう……。わしとこいつが出会ったのは、わしが18歳の頃じゃ……。」 それに応じ、腰掛けたヴァンは拳銃を眺めながら話し始めた。
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