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「元々『魂』を持たぬ物質が、『天界』へと来れるはずなどないのだ!」
びしゃあぁん!
ジェイドが言い放った途端、その背後に稲妻が光った(気がした)。
「じゃ……じゃが、この銃は間違いなくマリアじゃぞ!?でも拳銃は『天界』には来れなくて……じゃがこれはマリアだから……えっと……!」
事の異変さに気がつき、混乱するヴァン。
ジェイドは難しい顔をして腕を組んだ。
「……事態を解決するためにも、とりあえずそのマリアという銃のことについて教えてくれないか?」
「よ……よろこんでっ!」
混乱するあまり妙なテンションで返答するヴァンに多少ひきつつ、ジェイドは再びヴァンに腰掛けるよう促した。
「そうじゃのう……。わしとこいつが出会ったのは、わしが18歳の頃じゃ……。」
それに応じ、腰掛けたヴァンは拳銃を眺めながら話し始めた。
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