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「おおおおいっ!な……なんじゃあの化け物共は!?」
眼前に広がる光景を必死で指差しながら、ヴァンが叫ぶ。
「化け物……だと?彼らは我々の仲間……天使だ。」
「どこの世界に全身真っ赤で触覚生やした天使がおるのじゃ!」
「ここにいる。行くぞ。」
ヴァンの必死のツッコミにも、ジェイドは相も変わらず冷ややかな態度でヴァンの背中を押し、前進を促す。
が、
「いいい嫌じゃ!わしはあんな化け物の巣窟には行かぬぞ!」
ヴァンは必死に足を突っぱね、その場から動かない。
遂にはその場に座り込んでしまった。
「……しょうがない……。」
ジェイドは深い溜め息をつくと、見慣れた仕草で腕を組んだ。
「彼らについて説明してやろう。」
「……なんかお互い説明ばっかりしておるな……。」
「…………言うな。」
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