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「オホンッ!」
先程も聞いたわざとらしい咳払いをつき、ジェイドは再び説明を開始する。
「『地界』での生涯を終えると『天界』へと送られる。これはさっき説明したな。ではこの『地界』とは具体的にどこだか解るか?」
「そりゃあわしが生前いた世界だから……地球のことじゃろう?」
ヴァンの答えに、ジェイドは微かに嘲笑を浮かべた。
「当たらずも遠からず……といったところだな。ヴァン・ホーク君?」
「な……なんじゃ?違うのかっ?」
ジェイドのあからさまなしたり顔に軽く引きつつ、ヴァンが聞き返す。
ジェイドはちっちっと指など振りながら、返答した。
「よいか?ここで言う『地界』とは、地球のことだけではない。」
「……だけではない……?」
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