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この戦争を終結させたのは、ある一人の男だった。
その男の名は、ヴァン・ホーク。
彼はとある大西洋に浮かぶ小さな島国の王子であった。
彼の父、すなわちその国の王であるグラン・ホークは第三次世界大戦の勃発後、すぐさま大国アメリカに取り入り、自国への被害を最小限に留めようと努めた。
だが、戦争が激化する中で小さなその国にも戦火が及ぶようになり、アメリカからの要請で多くの若き命と多くの物資が戦地へと送り込まれる結果となる。
――このままでは民を苦しめるだけだ…!
そんな状況を見かねた若干18歳の王子ヴァン・ホークは父グラン・ホークを暗殺、自らが政権を握ると、アメリカからの独立を宣言した。
そんな勝手な行動をアメリカが許すはずも無く、すぐさまその国へと大量の兵隊が動員された。
誰もが敗北を覚悟したが、国王ヴァン・ホークの指揮の元、小さな軍隊は奇策に次ぐ奇策を弄し、見事アメリカ軍を撃退することに成功する。
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