~謁見~

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「おんや?ジェイド、そっちのお坊っちゃんは誰だべ?」 「ん?あぁ、彼はヴァン。先程新しく玄関へと到着した新人だ。」 「ほぉ~……。」 デュナスは何か珍しいものでも見るかのように、まじまじとヴァンを見つめた。 もっとも、目は無いのだが。 「だども、玄関から送り出したらもう付き添いは必要無ぇべさ。わざわざこんなところまで、何しにきたんだか?」 「少々訳ありでな。神に会いに来たのだ。」 デュナスはジェイドの言葉を聞いて目を丸くした。 もっとも、目は無いのだが。 「おめぇ、神様がこんな生意気な面ァしたガキと会ってくださると、本気で思ってんだか!?」 「誰がガキじゃ!馬鹿者が!」 思わず反論するヴァンだが、その声はデュナスの耳には届かない。 もっとも、耳は(ry 「当然だ。……さて、私はそろそろ行くとしよう。呼び止めてすまなかったなデュナス。」 「……あぁ……。神様……会ってくれるといいべな。」 ――なんじゃ……?妙な反応じゃの……? ジェイドとデュナスは互いに握手を交わし、そのまま別れた。 ヴァンもその後に続く。
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