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「1435782241547541751号。起きろ、1435782241547541751号。」
「んん…?」
妙な呼び声に眠りを妨げられ、男はうっすらと半目を開けた。
「やっと目覚めたか、1435782241547541751号。」
男はむくりと半身を起こすと、両手を挙げて欠伸を漏らす。
どうやら何かの箱の中で眠っていたらしかった。
まだ開けきっていないため、ぼんやりとした視界の中で男は声の主を見た。
大柄で金色の髪をした男が真っ白な服に真っ白なマントを羽織りこちらを見下ろしている。
「どこじゃ…ここは…?」
妙に老々とした口調で男は金髪の男に問う。
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