二章

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―斉梁村周辺・森林地帯― 朔「やっぱしここが一番落ち着くな~」 朔は大きく息を吸い込むとそう言った。 幼き頃から森を走り回った朔に取って森はまさに自分の庭のようなものだった。 朔「こんな所にもお偉いさんの兵士がうろちしてるって………めんどうだな~」 閃「………………………」 先ほどから閃は何か周りに目をやりながら無言だった。 それにきづいた朔はどうしたのか?と尋ねた。 閃「森に入って数十分……… 未だに近衛隊と1人も遭遇しないのさ。 少なからず百人は森に配置されてるはず………」 朔「たしかに……………人の気配は全くしないな……」 その時朔は足元にある物に気付いた。 それは閃が見に付けているのと同じ形をした剣である。 朔「閃…………これって………」 閃「間違いない……………… … …近衛隊の剣だ。」 閃は静かにそう言葉を発すると腰から剣を抜いた。 閃「囲まれたな………………」
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