二章

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その瞬間二人の周囲の林から数十人もの兵士が現れ、取り囲んだ。 朔「ちっ!!!何者だお前達!!!!」 兵士「死にゆく貴様達には無用な話し。散れ」 数十人の兵士は一斉に二人目掛けて突っ込んで行った。 閃「朔…………後ろは任せた」 朔「そっちもな!!」 二人は互いに背を向けるとそれぞれも相手に斬り掛かった。 ザンッ!!!! 朔の最初の攻撃は先頭にいた兵士の腕を見事に切り落とし、倒れさせた。 朔「並に人を斬る事には慣れちゃったんでね…………」 刀をまるで縄のようにしなやかに扱いながら朔は敵を翻弄した。 一方の閃も相手の間合いに一気に詰めると首を一突きし、倒して行った。 こうして数十人の兵士もあっという間に半数にまで減り、状況は朔達が有利になった。 朔「さあどうするんだ!! 降伏するなら命までは取らないぞ!!」 剣をリーダー格の男に向けそう言った。 兵士「やれやれ………………身の程を知らぬ若造が…………」 兵士は剣を鞘に納めると、両手に小刀を構えた。 閃「二刀流か………… かなりの使い手だな………」
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