二章

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朔と兵士、対峙した二人は互いに充分な間合いを置いた。 朔「ここを警備していた近衛兵を殺ったのはお前達だな!?」 兵士「近衛隊???………………あの程度の者達が国主近衛隊とはな……………フハハ!」 嘲笑うように兵士は笑い声をあげた。 朔「チッ!! 狂ってやがる奴だ!!!」 朔はこの男の異常さを感じながらも一気に距離を詰めた。 そして剣を大きく叩き付けた。 ガギギギギ!!!!!!! だが朔の一撃を小太刀を交差させた形で兵士は受け止めた。 兵士「なかなかの腕前だ……… 名を聞こう」 朔「朔………………斉梁村の朔だ!!!」 名を聞いた直後、兵士は驚くと同時にいきなり顔を歪ませて笑った。 兵士「フハハハハハハ!!!! まさか貴様が斉梁の朔とはなぁ!!」 しかし、その兵士の上空から閃が突如現れた。 閃「隙だらけだな……………」 スパン!!!!!!! だが剣が空をむなしく斬る音だけが響いた。
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