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???「朔、そろそろ時間だ。戻るぞ。」
いつの間にやら走っている朔の後方に色白の青年が跡を付けており、朔にそう呟いた。
朔「何だ……いたのか“閃”」
閃と言われた青年が黙って頷いたあとに朔は更にスピードを上げ、森を駆け抜けた。
朔「そろそろ親父にも顔でも見せるか~……」
―斉梁村―
朔「と~~~~ちゃく!!!」
朔と閃の二人は簡素な村の入口をくぐると真っ直ぐ村の道場に向かって行った。
しかし途中幾度も見慣れない兵士を見た朔は疑問に思った。
朔「あんな兵士って居たっけ??辺境軍兵士はもっと地味だぞ??」
閃「………あれは俺と同じ国主近衛隊の兵士だ。
しかも………相当の手練れと思う。」
閃は静かにそう言った。
朔「まぁとりあえず親父に聞けばいいか!」
やがて二人は道場に着くと門を勢いよく開けた。
そこには道玄と見知らぬ男がいた。
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