二章

6/11
前へ
/17ページ
次へ
朔「はぁ~………… 暇だな…………」 何の変鉄もない平地を警備しながら朔はそう呟いた。 朔が生まれてから18年間の間、斉梁村周辺には慶国の軍勢は一度も侵攻してきた事がなかった。 その為錬国辺境軍は他の地方に回され実質この地域は道玄が上手く治めているのだ。 国主静礼からの信頼も厚く、国内に置いてもかなり名が知れている。 閃「いつ何が起こるか分からんのが今の戦乱……。 日々の鍛錬が自分をより一層強く引き立てるのだ。」 朔「はいはい………」 閃のややこしい話しを聞かない為にも朔は適当に頷くと、そそくさと森林近辺に逃げるように歩いた。 閃も負けじと朔の跡を歩いていった。 その時別の方角から朔らが向かっている森林に、怪しい軍勢が進行しているのは誰も気付かなかった…………
/17ページ

最初のコメントを投稿しよう!

6人が本棚に入れています
本棚に追加