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燦々と輝く太陽が、全てを明るく照らす真昼。
此処、🌕🌕高校には、今日も生徒、教師が集い、授業を進めていた。
当校に所属する少年、水城 流音は、一年一組。
クラスの人数は20と、非常に少な目で、
現在一組は、学活の時間で、若ハゲの伊藤先生が黒板に、大きな文字で
『学校付近の危険箇所について』
と書いていた。
「えー、ゴホン! それでは、黒板にも書いた様に、学校付近の危険箇所を挙げて貰う。出席番号順に頼むぞ」
先生は、黒板に書き終わると、生徒達の方を向いて、クラス中に響く大声で話し出した。最前線にいる生徒達は、思わず耳を塞ぐ。
「はい。当校を出て直ぐの大きな十字路は、車が沢山通るので、危ないと思います」
「はい、次」
生徒が発言し、先生が黒板に書く、それが暫く続いた。
「次、水城」
そして、流音の番が回って来た。
流音は、静かに立ち上がると、ゆっくりと口を開く。
「はい、僕は……、学校を右に行った所に、工事中の所が在るのですが、其処が危ないと思います」
流音は言い終わると、また席に座る。
そして、次の人、また次の人と、続いて行く。
ふと気がつくと、友人の向日晋也の番が回って来ていた。
(嫌な予感……💧)
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