森の中へ……

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「……はっ…!」 流音が目を覚ますと、其処は先程の森の中だった。 再び不気味な森が視界に広がる。 「……あっ、そうだ、晋也!」 共に来た筈の晋也が居ない。 気が付いた流音は、必死に辺りを探し始めた。 ……、しかし、何処にも晋也の姿は見当たらない。 辺りには、同じ景色が広がるだけで、その中に居るのは、流音一人だけだった。 「何て事だ……、いや、そんな事言ってる場合じゃない。早く探さないと……」 この広大な森の中ではぐれるのは危険極まりないと考えた流音は、不安定な足場に足を取られながらも、ゆっくりと歩き出した。
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