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そう思い後ろを振り向こうとしたその時。
(!!?)
何者かに口をハンカチのような物で覆われた。
いきなりだったためかなり驚いたが宇木は抵抗を試みようとする。
しかし、ふいに感じる目眩と脱力感。
(あ…やべぇな…)
ハンカチに何か薬品でも染み込ませているのか、宇木は意識を手放しかけていた。
(誰だよ…俺が何したよ…)
失われる意識の寸前、宇木が見たものは真っ黒な衣装で身を包んだ男だった。
「ハハハ…」
真っ黒な男は倒れ込む宇木を見て不気味に笑った。
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