誘拐は突然に…

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  「右腕だけが異常みたいだな…血の味も人間のものだったしな」  ああ、血を吸われたんだ…吸血鬼に輸血する気は無いだけどな。 「吸血鬼って名前の通り血吸うんだな…なんか、つまんないな」 「別に私は骨以外は全部食べるぞ、ただ先のはお前が本当に人間かどうかを確かめただけだ。 要望が有れば、綺麗に食べてやるぞ」 「け、結構です…。」 「さて、どうしたものか…お前を食べるにしてもその右腕が厄介だしな。 それに全然血が足りないから私はまだこのサイズだし…」  目の前の幼女は悩んだ様に僕の目の前をウロウロしている…実に落ち着きが無いな。 「生きてる人間の血じゃないと駄目なんですか?」 「ん? 別にそんな事は無いぞ、食材が死んでても私はグルメじゃないからどうでもいい」  人間を食材扱いか…吸血鬼って人間の天敵じゃないのか?
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