誘拐は突然に…

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  「安心しろ、貴様を傷付ける為に持って来たんじゃない。本当はもっとオシャレな刃物が有ったはずなんだが・・・まぁ、物はいつか無くなるものだ」 「それで・・・包丁で解体ショーしないなら何するんで?」  僕が聞くと吸血鬼ちゃんは悩んでるのか、それともただ唸ってるのか、暫く顎に手を当て何かを考えてる様だった。うん、顔と体が完璧なだけに様に成るな、この光景を名付けるなら「考える子」か「考える人2」だろうな。 「さながら自傷ショーって、ところだな」 「うわー、一回は見てみたかったんだ自傷ショー」  子供はネーミングセンスが豊かで良いな。そう思いながら吸血鬼ちゃんを見ていたら、本当に吸血鬼ちゃんは腹に包丁を突き当て、そのまま自分の腹に包丁を突き刺した・・・え? 何してんのこの子・・・。
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