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「僕は正真正銘、人間だ。ちょっと異常だけど・・・」
「私は人間が食べたいんだ・・・化け物なんて、食べたくない!」
「人間だよ・・・ちょっと異常なだけだよ!」
「異常ってレベルじゃない! もう人種じゃない化け物のクラスだ!」
「あなたと一緒にしないでくれ! 僕は人間だ!」
僕がそう言うと吸血鬼さんはバッと立ち上がり、僕に近付いて来たかと思ったら僕はいきなり殴り飛ばさそうになった…それを僕の右腕が防いでくれたが、物凄い衝撃で壁まで吹き飛ばされた。
壁にぶつかった衝撃に耐え、前を向くと小さな子供の足の裏が鼻の先まで迫ってる来ていたので、覚悟を決めたのだが…蹴られる衝撃は来なかった。有るのは、首にチクっとした痛みだけだった。
「何してるんですか…?」
僕の首に噛み付いてる吸血鬼さんに問い掛けた瞬間だった…物凄い脱力感に襲われた。
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