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3-Aと掲げられたプレートの部屋。
室内は全ての授業が終わり、浮ついていた。
「ちゅーもーくっ!!」
教壇に両手を置き、室内を見回す一人の青年。
彼の名は、御津裕太(ミト ユウタ)。
金に近い髪色をしており、学年でも目立った存在だ。
「話があるから、みんな静かに聞いてー!!」
そんな裕太の声に全員が教壇へと意識を向ける。
そんな中、一人だけ話を聞いていない人物がいた。
「…zzZ」
静かに寝息を立てる青年。
彼は永宮智久(ナガミヤ トモヒサ)。
こちらも黒髪に赤メッシュと、際立った出で立ちで注目されている。
「おい、智久!!」
教壇から離れ、智久の席まで歩み寄る裕太。
そして智久の鼻を摘んだ。
「…z…zZ、グッ…」
ガタッ!!
「プハァッ!!はぁはぁ、何が起きた!?」
鼻呼吸をしていた智久は、あまりの苦しさに飛び起きたが、状況を理解していなかった。
「いま放課後。んで、俺が大事な話をする所でもある」
二人の遣り取りをクスクスと笑いながら見つめるクラスメート。
「あ、ああ。なるほどね。良いよ、続けて?」
寝起きで数%程しか働いていない頭で理解し、裕太に話の続きをするよう促した。
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