戻れぬ思い

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どれくらい走っただろう… 後ろから追ってきたマネージャーの声も聞こえなくなった… ハァハァハァ… 思いっきり走ったせいで2人の息が上がる 「ははっ…お前何やってんねん。光輝が歩いて帰るなんてめっちゃ珍しいやんけ」 ハァハァ… 「まぁ…たまにはね…歩いて帰るのもええかなぁ思うて…って言ってもめっちゃ走ってるけど…」 「そやな…確かに…全然歩いてへんわ…」 ハハッ… 顔を見合わせた瞬間二人に笑顔が零れた… こんな小さな瞬間さえ幸せを感じる “ブーブーブー” さっきから携帯のブザーは鳴り続けていた… マネージャーからだって事はわかってる (頼む!お願いやから…2人の…俺の幸せな時間を邪魔せんといて…) 心の中で叫びながら携帯の電源を切った…
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