戻れぬ思い

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机に頬をつけながら 「なんやこの机…冷たくて気持ちええなぁ」 目を閉じて光輝は呟いた たまらなく愛しい… なんて可愛い奴や… 思わず俺は光輝の頭を軽く撫で、綺麗に整った横顔を見つめた サラサラした髪から香るほのかなシャンプーの匂い… (ほんま…王子様みたいやな…) 光輝はゆっくり目を開くと、上目使いで俺を見上げながらニコッと微笑んだ 「やめろや…マジで眠くなるやん…」 ドキッ… 「ははっ…」 その笑顔は罪やろ… (時が止まってしまえばええのに…) 俺は心から願った… 目を閉じながら気持ち良さそうに寝ている君を… この微笑みを… 独りじめしたいと…
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