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彼女はそれ以後もしばしば悪態を付きながらも急に素の表情を見せる。
「なぁ、糞後輩。」
「なんです、駄目先輩。」
「駄目ってなんだこのやろー。」
「お互い様でしょ…それよりなんです先輩、いきなり素に戻ったりなんかして。」
彼女は言いづらいのか手を自分の肩まで延びた黒髪に当て撫でる。
「いや別にたいした事じゃないんだけど、おまえはもし私が突然いなくなったらどうするのかなって。」
「どこか遠くにいなくなるんですか。まさか街から去るとか…」
彼女は首を横に振る。
「街からは去らないよ、この街は比較的好きだからね。それにおまえもいるしな。」
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