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普段本気か冗談かよく分からない事を言う彼女に正面からそんな事を言われると照れてしまう。 「からかってるんですか。」 「違うよ、人が好きな人と離れたくないというのは一般的に見て自然な事なんだ。 とはいえ生物だものいずれ寿命が来てどちらかは自然と離れる。 それを考えたら少し憂鬱になったんだ。」 彼女は時折深い事を話しだす、それが正しいか正しくないか僕には判別出来ない事は別にしてだ。 「…哲学的ですね。」 「むしろ知的だろう。」 「まるで哲学をしているライオンみたいです……」 「どういう意味だ、」 「深い意味はないです」 「……本当はおまえ馬鹿にしているだろう。」 「さぁ…」 彼女は変わっている、しかし不思議とフィーリングがあっている僕ももしかしたら変わっている部類に入るのかもしれない。
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