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『馬鹿にしたな…』
笑い終えたアルフレッドの耳元にしゃがれた声が届く。
「なにか…言いましたか?」
「いや、何も言ってはいないが…。そんなことより早速故郷の味を楽しもうじゃないか。」
船長はまだ気になる様子のアルフレッドの背中を押して、ブリッジを後にした。
無人のブリッジ。そのモニターが観測対象の変化を知らせるサインを送っている。
窓から見える惑星はドクン…と心臓のように脈打ち少しずつ膨張を始めた。
~終~
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