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「初心者とか大歓迎で~す。よかったら入ってって下さ~い」
「初心者ハンターさんの場合は手取り足取り教えます。お願いしまーす!」
その集会場の広告すら配らずにひたすらに人にそれの入会を奨める若い男女二人。
そのためか他の人の目線から見ると、学生のサークル勧誘にしか見えない。
しかしそういう違和感についてでの意味では道行くハンターの注目を集めていた。
やがてその二人の前に一人の男が歩み寄り、口を開いた。
「おい、本当に手取り足取り教えてくれるんだろうな?嬢ちゃん」
そう言ったのはチンピラを絵に描いたような男だった。
「ええ。初 心 者に手取り足取り教えるつもりです」
女性は初心者の部分を強調した。
それもそのはずそのチンピラの付けている防具はチャナガブルシリーズであり、誰の目から見ても中級ハンターであったからだ。
「いや、俺は正真正銘立派な初心者ですよ?それともあれかい?この集会場は見た目で人を判断するのかい?最低な集会場だなここは~」
完全なるいちゃもんである。
「最低だと思うのなら早く引き取って下さい。勧誘の邪魔ですから」
男はそれでも去らずにこう言った。
「いやぁ、わかんないかなぁ~俺様の優し~い心遣いがさ。だってあんたら二人ともまだ初心者だろ?」
男の装備はジャギィシリーズに鉱石系の片手剣、女性の方はブナハシリーズに鉱石系の太刀であり、中級装備とは言えないものであった。
「そんな集会場にさ、俺みたいな中級ハンターが手取り足取り教えてくれるだけで入ってあげるんだぜ?」
そう言うと男は右腕をおもむろに女性の胸部に伸ばした。
次の瞬間、男は後ろに吹き飛んだ。
そのころケンは
「うちの集会場に入りませんか!?」
「いや、こっちの方が腕利きが揃ってますぜ!?」
「馬鹿いえ!こっちは食事が上手いぜ!?」
「何を言うか!こっちは美人が多い!」
見るからに初心者ハンターだったので熱烈な勧誘を受けていた。
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