~唄~

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「重なりあって」 冷めたつらして呟いたのは過去の自分さ… 絶望の殻にこもり外の世界に疑念を抱いた 誰からも優しいと言われる他人(ひと) 偽善にも似たその言葉を武器にして 散った花びら摘んで何を語ると言うの?と 喪失した感情が描いたものは モノクロの街と歪んだ世界 それが僕らの望みかい? さあ…深呼吸でもしてみようか 遠く遠く宇宙(そら)から見れば この星は限りなく蒼い惑星 ここで僕らは何をしようか? これから僕らはどこへ行こうか? 生きたいと産声をあげた僕らの生命 どれだけ生きたなんて問題じゃねぇ 自分に胸はって生きてるかい? 泪するよりも辛い切なさで 喉が熱くなってゆく 「イキテアイサレタイト…」 他人のせいにして漠然と正当化した日常 ピエロの仮面で作った笑顔は非日常 そんなものお互いもう棄ててしまおう 目覚ましをほおりなげた 月さえも眠る今宵 ささやかな願い 抱きしめていたい このままずっと… 夜明けなんてこなけりゃいいと 君の姿は僕に似ている 君の姿と僕を重ねる 世界の始まりを2人で見つめた 夜が明けて頼りない明日を迎えたとしても 2人なら何処までも歩いてゆける… 君の姿は僕に似ている 君の姿を僕に重ねる もう朝日が昇っても何も怖くないさ 時に迷い 時に何かに躓いたとしても 2人なら何処までも歩いてゆける…
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