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それはいつもの事。
何かにいきなり興味を持って。
いきなり俺を巻き込む。
「これは興味深いよ……翔太郎……。」
「あ?何が?」
忙しくタイプライターに向かい、報告書に向かう翔太郎。
返事は何時もの如く、いい加減だ。
「……ねぇ、翔太郎。」
「あ?」
いつものぞんざいな返事。
スルっ。
「ッ……ぅあっ!!」
「へぇ……なかなか良い反応するね……。」
後ろから伸ばされた手は翔太郎の首筋を捉える。
「ちょ……フィリ……っん……っ///」
指先は、唇に滑り。
下唇と上唇を行き交う。
「ゾクゾクするよ……翔太郎…その顔。」
フィリップは椅子を回転させ、無邪気な笑顔を見せると、ゆっくり啄むようにキスをした。
深い、舌を絡めたキス。
「……悪魔と相乗りした気分はどうだい?」
舌なめずりする目の前の少年はもはや、天使には見えず。
小悪魔と云うには可愛すぎる表現であった。
「フィ……ップ…////こんどは…何を……///」
「失楽園さ。」
「……///?」
「翔太郎。僕と一緒に堕ちてよ……。」
傍らの悪魔は誘う。
快楽の園へと。
end
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