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この日の美堂は絶好調だった。
ストレートと自慢のシンカーはいつも以上に切れ、横浜学園の強力打線を5回まで完璧に封じ込めていた。
一年生エース美堂の頑張りに味方打線の活躍もあり、春の選抜王者相手に3一0と試合を優位に進めていた。
まさか美堂龍馬は王者横浜まで食ってしまうのか!?
観客や関係者たちは美堂龍馬というニューヒーローが王者を破って誕生することを期待し始めていた。
しかし6回、ここまで順調に投げていた美堂の肩に異変が起き始めた…。
6回表、先頭打者の橋本に対して1球目を投げたとき投球練習中に感じた肩の違和感をまた感じたのだった。
しかし美堂は気にせず2球目を投げた。
するとまた違和感を感じたのだ……。
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