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キスをされたのだと気付いたのは、少し後。
息苦しくなって来た頃だった。
やっと唇を離したのを見て、とりあえず一発腹に喰らわせる。
「い、ッてぇっ!」
「っは…、一発で、済んだだけ、有り難いと思えよ!」
しかも力が殆ど入っていない今のパンチはこいつにはそんなに効いてないはずだ。
俺は思いっきり奴を睨みつけて、そのまま早歩きで家に向かう。
「なんだあいつ…」
1人取り残された肉体派の彼を街灯が淋しく照らしていた。
「なんも痛くねえし…」
殴られた腹をさすり、目を細める。
あいつ、可愛かった。
眼鏡の奥で震える睫毛。
苦しそうに歪んだ眉。
とにかく全部。
でも…
「とりあえず、謝ろ…」
嫌われるのだけは勘弁。
そう言って、肉体派の彼は、頭脳派の彼の元へ駆け出して行った。
end
おまけ。
「うわー、いいものみーちゃった♪」
こんな真冬に胸元をさらけ出した金髪美女は、ビデオカメラ片手ににやにやしてましたとさ。
あとがき
閲覧ありがとうございます。
ぐたぐたごめんなさい。
へたくそごめんなさい。
オチ無しごめんなさい。
では、誤字、脱字感想お待ちしています。
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